老化の原因 AGEsとは？肌の老け見えに関わる物質と美容への影響をやさしく解説

美容
2025.04.07

肌の老化は誰にでも起こる自然な現象ですが、その進み方には個人差があります。中には年齢より若く見える人もいれば、実年齢より老けて見える人もいます。その違いの一因として注目されているのが、「AGEs（終末糖化産物）」という物質です。

美容や健康の分野でAGEsへの関心が高まっており、テレビ番組「カズレーザーと学ぶ」でも話題となりました。本記事では、「AGEsとは何か？」から始まり、美容や肌への影響、そして日常でできる対策まで、わかりやすく紹介していきます。

AGEs（エージーズ）とは？体の中で起こる“糖化”の正体

AGEsとは、老化を進める「糖化物質」のことです。

AGEsは、体内で「糖」と「タンパク質」や「脂質」が化学反応を起こしてできる物質です。この反応は「糖化（とうか）」と呼ばれます。

例えば、ホットケーキを焼いたときにできる茶色い焼き色は、糖とタンパク質の反応で生まれたもので、これがAGEsの一例です。同じようなことが体の中でも起きているのです。

AGEsは少しずつ体内に蓄積し、細胞や組織の働きを妨げて老化を進めます。また、AGEsは食事からも取り込まれることがあり、特に高温調理された食品（揚げ物、焼肉など）に多く含まれます。

肌が老けて見える3つの理由

AGEsが増えると、肌に次のような変化が現れます。以下の表でその影響を整理しました。

老化のサインAGEsによる影響
シワが増えるコラーゲンやエラスチンが硬くなり、柔らかさを失ってシワができやすくなる
肌がたるむ肌の支えが弱くなり、重力に逆らえずたるみやすくなる。線維芽細胞の働きも低下
肌がくすむ・色がムラになるターンオーバーが遅れ、古い角質が残る。メラニン生成も増えてシミ・くすみが出やすくなる

食事や生活習慣がAGEsに与える影響

AGEsの増加は体内の変化だけでなく、日常の食生活や習慣とも深く関わっています。

糖のとりすぎ
清涼飲料水、お菓子、白米、パンなど血糖値が上がりやすい食品をとると、AGEsが増えやすくなります。

調理の方法
「焼く」「揚げる」「炒める」といった高温調理ではAGEsが多く発生します。一方で「煮る」「蒸す」「茹でる」などの低温調理はAGEsの発生を抑えられます。

生活習慣
喫煙、紫外線の過剰な浴びすぎ、睡眠不足やストレスもAGEsの増加につながります。これらは体内に酸化ストレスを引き起こし、糖化反応を加速させる原因になります。

AGEsを減らすための具体的な対策

AGEsは完全に防ぐことはできませんが、意識的な対策によって増加を抑えることが可能です。

1. 食生活の見直し
AGEsが少ない野菜・果物・豆類・玄米・ナッツ類を中心とした食生活を意識しましょう。加熱方法にも気を配り、煮る・蒸す・茹でるなどの調理法を取り入れることがポイントです。

2. 抗酸化食品を積極的に摂取
ビタミンC、E、ポリフェノールなどが豊富なキウイ、ブルーベリー、ナッツ類などは、AGEsの影響を和らげるのに役立ちます。

3. スキンケアによるサポート
カルノシンやブルーベリーエキス、ザクロエキスなど、抗糖化作用がある成分を含んだ化粧品を活用しましょう。また、紫外線対策として日焼け止めの使用も重要です。

4. 健康的な生活習慣
良質な睡眠、適度な運動、ストレスコントロール、禁煙を心がけましょう。体内環境を整えることがAGEs対策の第一歩です。

最新研究とテレビ番組で紹介されたAGEsの影響

テレビ番組「カズレーザーと学ぶ」では、AGEsとシミの関係に関する検証が行われました。関西福祉科学大学の竹田竜嗣准教授によると、紫外線によるメラニンの蓄積とターンオーバーの乱れがシミの原因になると説明されています。

番組では、パイナップル（グルコシルセラミド）、シナモン（シリンガレシノール）、ヒシ茶（抗AGEs作用）を2週間摂取して検証が行われました。

  • パイナップルを食べたゆうちゃみさん：シミが20％減少
  • シナモンを摂取した武藤さん：シミが23％減少
  • ヒシ茶を飲んだ竹内さん：UV対策を怠った日があり、シミは増加したものの、AGEsの蓄積自体は減少

このように、AGEsを抑える食材の継続的な摂取や紫外線対策の重要性が改めて確認されました。



また、近年の研究では、AGEsが肌の水分保持力やバリア機能を弱めることもわかってきました。AGEsに対抗するための成分開発や、幹細胞療法、エクソソーム、LED療法などの美容技術も注目されています。

実践ポイントをもう一度チェック！

  • 高温調理よりも「煮る・蒸す・茹でる」がおすすめ
  • ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化食品を意識して摂る
  • 日焼け止めや抗糖化成分を使ったスキンケア製品の活用
  • 睡眠・運動・禁煙など、生活習慣もAGEs対策の一環

まとめ：AGEs対策で若々しい肌を守ろう

AGEsは、体内の糖とタンパク質の反応でできる老化物質です。シワ、たるみ、くすみといった肌の老化に深く関わっており、美容を意識する人にとっては無視できない存在です。

しかし、日々の食事や生活習慣、スキンケアを見直すことで、AGEsの影響を抑えることは可能です。今日からできることから始めて、AGEsに負けない、健やかで美しい肌を目指しましょう。

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