「体の中からキレイになろう」とよく言われますが、どんな食べ物を選べばいいのか迷ったことはありませんか？そんなときにおすすめなのが、身近な魚「鮭（さけ）」です。テレビ番組『カズレーザーと学ぶ』の美容をテーマにした回でも、鮭の栄養や効果について何度も取り上げられていて、その魅力が注目されています。
鮭は、おいしいだけじゃなく、体にいい栄養がたっぷり入っていて、肌や髪、そして元気な体づくりに役立つすごい魚なんです。しかも、調理もしやすくて、家庭でも気軽に食べられるのもポイントです。
今回は。そんな鮭のパワーをわかりやすく紹介していきます。記事を読み終える頃には、きっと「今日のごはんに鮭を食べたくなる！」と思ってもらえるはずです。
鮭の栄養がスゴい理由は「生態」にあった！
鮭は、川で生まれて海で育ち、また川に戻ってくるという「回遊魚」です。この長い旅の中で、体にたくさんのエネルギーや栄養をため込んでいきます。
たとえば、海でエビやオキアミを食べることで、体の中に「アスタキサンチン」という赤い色の成分をためこみます。これが強い抗酸化力を持っていて、紫外線から肌を守ったり、体の老化を防いだりしてくれるんです。
冷たい海に住んでいる鮭は、寒さに負けないように「オメガ3脂肪酸」もたっぷり持っています。これは、細胞の膜をしなやかに保つ油で、肌のうるおいを守るのにとても大事なんです。
また、川をのぼる時には、ごはんを食べずに筋肉のエネルギーだけでがんばります。だから、筋肉がギュッとつまっていて、たんぱく質の質もすごく高いんです。
肌のうるおいを守る栄養がたっぷり
鮭に含まれる「オメガ3脂肪酸」は、肌の細胞を作ったり、うるおいを保ったりするのに役立つ良質な油です。乾燥しがちな季節には特に効果的。
また、鮭の皮には「コラーゲン」や「プロテオグリカン」が含まれていて、肌の水分保持をサポート。化粧品にも使われているこれらの成分を、食事から自然に摂れるのはうれしいですね。
ハリや弾力を守る成分がいっぱい
年齢とともに減ってしまう肌の「コラーゲン」。これを支えるのが、鮭に含まれる「たんぱく質」と「ビタミンC」です。肌の弾力をキープするのにぴったりな組み合わせです。
さらに、鮭の赤い色のもと「アスタキサンチン」は、自然界でも最強クラスの抗酸化力を持っています。紫外線などの外的ダメージにも強く、シワやたるみ対策にもおすすめです。
ニキビや肌荒れのサポートにも
ニキビや肌の赤みなどのトラブルは、体の中で起きている「炎症」が関係していることがあります。ストレスや睡眠不足、食生活の乱れが原因で炎症が起こることもあります。
鮭に入っている「オメガ3脂肪酸」や「アスタキサンチン」、「ビタミンD」などは、体の中の炎症をやわらげる働きをしてくれます。これらは皮膚の炎症にも関係してくるので、ニキビや湿疹が気になる人にもおすすめの栄養素です。
スキンケアも大切ですが、食事から内側を整えることもとても大事なんです。外からのケアと中からのケアをセットで行うと、より効果が出やすくなります。
紫外線から肌を守る“食べる日焼け止め”！？
夏の強い紫外線は、肌にとって大きなストレス。そんなとき「アスタキサンチン」は、内側から守ってくれる“食べる日焼け止め”とも呼ばれる存在です。
アスタキサンチンは活性酸素を除去する力が強く、紫外線ダメージから肌をしっかりガード。シミやシワの予防にも効果があるとされています。
さらに、メラニンの生成をおさえる働きもあるので、肌の明るさアップ＝美白ケアとしても注目されています。
髪の健康もサポート！
髪の毛は「ケラチン」というたんぱく質でできています。鮭にはこのケラチンを作るための「アミノ酸」や「ビタミンB6」、「ビオチン」といった栄養がしっかり入っています。
また、髪は頭皮の健康にも関係しています。頭皮の血流が悪くなると、髪に栄養が届きにくくなってしまうため、鮭に含まれる「オメガ3脂肪酸」は、血流をよくする働きがあり、髪の栄養補給にも役立ちます。
さらに、「アスタキサンチン」も頭皮の酸化を防ぐ働きがあるので、抜け毛や髪のボリュームダウンが気になる人にもおすすめです。
全身の健康を守る栄養がぎっしり
鮭に含まれる主な栄養素一覧（100gあたりの目安）
| 栄養素 | 主な働き |
|---|---|
| たんぱく質 | 筋肉や肌、髪などの体の組織をつくる材料になる |
| オメガ3脂肪酸 | 血液をサラサラにしたり、肌のバリア機能を守ったりする |
| ビタミンD | 骨を丈夫にし、免疫の働きもサポート |
| ビタミンB6/B12 | エネルギーを作る手助けをしたり、神経や血液の健康に関わる |
| アスタキサンチン | 強い抗酸化作用で紫外線から肌を守ったり、目の疲れや筋肉の回復にも役立つ |
| コラーゲン | 肌の弾力を保つたんぱく質。鮭の皮に多く含まれる |
| セレン | 抗酸化作用や免疫サポートに関係するミネラル |
| ビオチン | 髪や爪の健康を保つビタミンの一種 |
テレビ番組『カズレーザーと学ぶ』では、鮭に含まれる栄養素の科学的な効果についても詳しく紹介されました。番組では、特に「アスタキサンチン」という成分が注目され、紫外線による肌のダメージを修復する働きや、筋肉の疲労をやわらげる効果などがわかりやすく説明されていました。
さらに、「マイオカイン」という筋肉から出るホルモンが肌にいい影響を与えること、そして鮭を食べるとこのマイオカインの量が増える可能性があるという話も取り上げられました。これは、肌のハリやシミ予防などにも関係する成分で、運動と一緒に鮭を食べることで、より効果的に体の中から美容ケアができるという考え方です。
おいしく食べるコツも紹介！
せっかくの栄養をしっかりとるには、調理法も大事です。おすすめは「ホイル焼き」や「蒸し料理」、「ソテー（油を使った焼き方）」です。これらは栄養が逃げにくく、吸収されやすい食べ方なんです。
特にオメガ3脂肪酸は熱に弱い部分もあるので、できるだけ加熱しすぎない調理法がベスト。蒸したり、オーブンで軽く火を通すくらいがちょうど良いです。
鮭の皮にはコラーゲンが多く含まれているので、できれば皮も一緒に食べましょう。レモンをかけると、ビタミンCの働きでコラーゲンの吸収もアップしますよ。野菜と一緒に調理すると、栄養バランスも整ってより健康的な食事になります。
栄養を逃さないためのコツ：
- 穏やかな加熱法を選ぶこと：蒸し料理や低温調理、スープなど、栄養素が壊れにくい調理法を選びましょう。
- 良質な脂と合わせること：アスタキサンチンやビタミンDは脂に溶けやすいので、オリーブオイルなどと一緒に食べるのがおすすめです。
- 皮も食べよう：皮にはコラーゲンがたっぷり。焼いてパリパリにするのもよし、煮込みでやわらかく食べるのも◎。
- 相性のいい食材と一緒に：ビタミンCの多い野菜（パプリカ、ブロッコリーなど）や、ビタミンDが多いきのこと組み合わせると効果アップ。
まとめ
鮭は、見た目のキレイさと体の元気を同時にサポートしてくれる、まさに万能な食材です。毎日のごはんに取り入れるだけで、美肌・美髪・健康維持など、たくさんの効果が期待できます。
「内側からキレイになる」ってこういうことなんだ、と実感できるかもしれません。勉強や部活で忙しい高校生にとって、栄養バランスのとれた食事はとても大切です。
おいしく食べて、キレイと元気を同時に手に入れてみませんか？今日の夕飯に、是非鮭料理を候補に入れてみてください！
コメント